国境に置いていかれたバス旅:クアラルンプール→シンガポール【東南アジア一人旅⑤】

旅行

✔︎ 本記事の内容

・クアラルンプール中心部を観光
・バスでKLからシンガポールへ
・国境でバスに置いていかれた話

この旅について

カンボジア・シェムリアップからひたすら南下してシンガポールを目指す旅

2019年2月、10日間で東南アジアをカンボジアからシンガポールまで南下する一人旅に出ました。予算は8万円くらいです。

今回はバスでクアラルンプールからシンガポールまで移動した話です。バスの出発前にクアラルンプールの中心部を散歩しました。

クアラルンプールを散歩

8時過ぎに起床して朝ごはん。今日はココナッツで炊いたご飯に甘辛のタレをかけたマレーシアの朝ごはん、ナシレマをいただく。

シンガポール行きのバスは14時にクアラルンプールを出発するから、それまでにクアラルンプール 中心部にあるムルデカスクエアと国立モスク、その近くにあるイスラム美術館のあたりを散歩してみる。

旧連邦事務局ビル

ムルデカスクエアはKLセントラルからLRTで2つ目、Masjid Jamek駅からすぐのところ。「ムルデカ」はマレーシアの言葉で「独立」という意味で、ここでイギリスからの独立宣言がなされたのだとか。ヨーロッパらしい建物だけれど、塔の上にある玉ねぎみたいなものとか、どこか南アジアの風を感じさせる建物でもあった。

ムルデカスクエアから歩いて国立モスクへ。それにしてもクアラルンプール中心部は美しいところだった。どこまでも青く澄んだ夏空の下に近未来的なビル群が広がる。その美しさに魅せれて、1年後にまた訪れることになった。

暑い中歩くこと数分モスクが見えてきた。白い建物に青緑の屋根。ちらし寿司の入れ物みたいな形の屋根をしている。白が綺麗な建物。お祈りするところにはイスラム教徒しか入れないので外から見ることになるが、遠くから見る限りでも神秘的な空間が広がっていた。ぐるりと一周してイスラム美術館へ。

入り口からしてイスラム感のあるつくり。階段を登って展示のフロアに向かうと、それはそれは美しい白の世界が広がる。

イスラム美術館は学生料金があるようで6リンギット、だいたい150円で入館できた。

面白半分海外で日本の学生証を出してみると、漢字圏でなくてもスタッフが察してくれて学割が効くことが多い。中国、ベトナム、あとはヨーロッパのどこかで使った記憶があるが、これまで拒まれたことはない。

展示品も興味深いものが多かった。イスラム世界の芸術品、世界各地のモスクのレプリカなど。イスラム世界を日本で知る機会が少ないだけに、展示品を見ていると異世界に彷徨ったかのような錯覚に陥る。アラビアンナイトの世界ってこんな感じなのかな、という妄想が膨らみイスラム圏の国に行ってみたくなる。

10倍の1500円払ってでも入場する価値のある美術館だった。もしまた来ることがあれば、時間をかけて回れたらと思う。

バスでクアラルンプールからシンガポールへ

バスについて

・クアラルンプールTBS14:00→シンガポールGolden Mile Complex19:30

FIve Star Toursという会社のバスを利用しました。クアラルンプールからシンガポールまでの350km(日本だと東京名古屋間)を5時間半で走ります。55リンギット(1400円くらい)でした。

旅行記

さて、ホテルに戻り荷物をピックアップして12時半のKLIAエクスプレスで隣駅のTBSへ。TBSはTerminal Bersepadu Selatanの略で、クアラルンプールのバスターミナルがあるところ。

マレーシア各地へバスが出ている

バスターミナルなのに、空港のような行き先と時刻が並ぶボードに唖然。チェックインをして上のフロアをぶらり。お土産を買うところを探してみるもののいい店がなかった。というか、マレーシアのバラマキ用土産があまりないのかもしれない。

麺類を食べたいと思い適当に入った店で昼ご飯を注文。500円くらいで、あんかけ焼きそばのようなものとスイカ、レモンティー。安いし美味しい。マレーシアはいい国すぎた。

バスは14時出発の予定なのだけれど、なかなかやってこない。結局やってきたのは14時半過ぎのこと。なんとも呑気そうなドライバーが運転してきた。

出発してすぐ10分も走らずにサービスエリアで休憩。給油なのか休憩なのかよくわからなかったが15時すぎに出発。すでに1時間も遅れている。

途中1回サービスエリアでの休憩を挟み、バスはノロノロと南下を続ける。本を読んだり音楽を聴いたりしながらバスの外の景色を眺める。入道雲の高いこと、マレーシアの夕陽が遠くに見えること、椰子の畑の中を突き進んでいること、わかることはそれくらい。陽が沈むのと同時にジョホールバルに突入。市内のバスターミナルにいくつか寄って、20時過ぎにようやく国境に到着。

とにかく人の数が多く、30分くらい並んでマレーシアを出国。パスポートにはSULTAN ISKANDARという地名の出国スタンプが押される。こんなにかっこいい響きのスタンプは未だかつて押されたことがないが、これはジョホールの国王の名に因むのか。

国境に置いていかれた話

バスの番号がわかる写真を撮っておいたが…笑

バスはイミグレーションを過ぎたところで待っていると言っていたが見つからない。どうやらバスに置いていかれたみたい。マレーシアを出国したは良いが、シンガポールに渡れない危機。同じバス会社の運転手に乗せてくれないかと頼むも断られた。

困っているとインド人らしき人に向こうの170番の路線バスで行け、と声をかけられる。シンガポールの普通の路線バスがマレーシアとシンガポールの間を結んでいる。

シンガポールのお金はいくらか持っていたが、バスに乗るための小銭がない。ありがたいことに、目の前に並んでいたシンガポールの人が両替をしてくれた。

路線バスでジョホール海峡を渡りシンガポールへ到着、そして入国。またも路線バスに乗ってKranji駅まで。Kranji駅からMRTを乗り継いで宿へ向かう。MRTから見るシンガポールの景色はどこよりも都会で、洗練されていた。

Chinatown駅に着いたのは23時を回る頃。優しい駅員さんのジェスチャーで宿への行き方をイメージしてどうにか宿へ。空腹に耐えかねていたから、道中深夜までやっていそうな店を発見して底知れぬ安堵感に浸る。

荷物を宿に置いてすぐに夜ご飯へ。菊のお茶とチャーハンを注文。すぐにやってきた。菊のお茶は甘いけれど疲れた体によくしみる。チャーハンはちょっとに失敗。美味しいのは確かだけれど、空腹に耐えかねて日本の感覚で大盛りにしたら3人前くらいあった。中華料理は分けて食べるものだと完全に忘れていた。これで1200円くらい。東京とさほど変わらないが、これまでのカンボジア・タイ・マレーシアが安かっただけにやたらと高く感じた。

宿に帰りシャワーに入って、初のカプセルホテルを楽しみつつ就寝。寝台特急に乗れるならばカプセルホテルもいけるだろうという考えは間違いではなかった。ただ下のカラオケがやたらうるさい。うるさい中では眠れない僕だけど、長旅の疲れのせいかいつの間にか眠っていた。

まとめ

クアラルンプール→シンガポール間のバスは、マレーシア人もしくはシンガポール人が乗る用で、外国人のことは考えていません笑。マレーシア出国に関しては、現地人用のレーンがあってそこはスイスイ進んでいるようでした。外国人が陸路でマレーシアシンガポール国境を超えるときは、多めに時間をみておいた方が良さそうです。

続いてシンガポールを散歩し、その後帰国します。

続きも更新していきます。何かあればコメント、DMなどお気軽にどうぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました