
アンコールワットってどんなところなんだろう

弾丸旅行でアンコールワットを楽しみたい

個人旅行でアンコールワットに行きたい
こんな疑問にお答えします。
✔︎ 本記事の内容
・弾丸旅行で楽しめるのか
・旅行記
Contents
この旅について

2019年2月、10日間で東南アジアをカンボジアからシンガポールまで南下する一人旅に出ました。予算は8万円くらいです。
今回は、カンボジア・シェムリアップで訪れたアンコールワットについてお話しします。
シンガポール航空でカンボジア・シェムリアップへ

・MI614 SIN1015→REP1130
夜旅に出るのもまた一興。次に日が昇るときは遥か遠く南洋の上空か、はたまたシンガポールにいると思うと旅に出るのだなあと少し実感が湧いてくる。22時過ぎに家を出て羽田空港へ向かった。
今晩僕が乗っていくのは、深夜2時すぎに東京を出て、翌朝シンガポールに到着するシンガポール航空639便。一人で乗るからなのか席の移動を頼まれて、エコノミークラスの一番前の席に座ることになった。どこまでも足を伸ばせるのは本当に疲れ知らずだった。
機内でお酒を飲んだら眠れなくなってしまって、眠りに落ちたのは4時くらいだったと思う。目が覚めた頃にはマレーシアのコタキナバルの沖合を飛んでいた。夕日が綺麗な場所というから、いつか行ってみたいところ。

お酒を飲んだせいか物凄くムカムカする目覚めだった。どうやら夜が明けてきた頃合いで、所々から朝日が差し込んで来た。南国の陽光を窓越しに感じながら、朝ごはんの機内食をいただく。しばらくお別れになるだろう日本食を存分に堪能した。
飛行機が徐々に高度を下げて、見慣れぬ色に染まる海や初めて見る街が眼下に広がってくると、「随分と遠くまで来てしまったんだな」という深い感慨を覚える。自宅のベッドから随分と離れたところまで飛んできてしまった不安と、これからどんな旅が始まるのか楽しみで仕方がない自分に出会った。そんなことを考えているとシンガポールに着陸。飛行機を降りて、ボーディングブリッジへ足を踏み出した時に一瞬触れることのできるシンガポールの空気に暑さに、異国にやってきたことをまじまじと実感した。
シンガポールはこの旅の目的地なのだけれど、今日はここからカンボジア・シェムリアップへ乗り継ぐ。再度機内に乗り込むと、隣はオーストラリアからシェムリアップに向かうというおばさん。いきなりYou are luckyと言われてなんだこいつと思ったけれど、I am luckyだったのは確か。オーストラリアのブリスベンから来たこと、シェムリアップに鳥を見に行くこと。日本には本州と冬の北海道に行ったことがあることなどなど話して離陸を待つ。早速旅の出会いがあって嬉しい。

離陸してマレーシアの上を少し飛んで海へ出る。機内食を楽しんで微睡んでいるともう着陸というアナウンスが。密林という言葉が相応しい森の上を飛んでシェムリアップに着陸。
シェムリアップは小さな空港で、ボーディングブリッジはなくて地面に直接降りるスタイルだった。カンボジアの空気に触れてびっくり。どんよりとした曇り空だったが、まさに日本の真夏の暑さだった。いや、もっとひどいかもしれない。蒸していて溶けるような暑さ。真冬の日本からやってきた僕は早速洗礼を受けることになった。

飛行機からターミナルまで炎天下の中を歩き、建物の中に入ってVISAを取得。見よう見まねで列に並んで30ドルと写真、書類を提出。少し待ってVISAが添付されたパスポートが戻ってきた。パスポートコントロール、バゲージクレームを通って空港の外へ。

空港のタクシー手配センターみたいなところでトゥクトゥクを一台お願いする。このトゥクトゥクに1日中お世話になった。熱帯の暑い空気だけれど、なぜか窓も壁もないトゥクトゥクに吹き込んでくる風は心地よかった。走ること20分、ホテルに到着。シェムリアップはハノイの喧騒がマイルドになったような第一印象を受けた。

ホテルはやたら豪華で、ウェルカムドリンクに果物までついていた。想像以上に豪華なホテルで嬉しい。荷物を置き、着替えて、帽子をかぶって外へ。アンコールツアーに出発。
アンコールツアーへ

まずはチケット売り場へ。37ドルはかなり高いけれど、保全の費用なんかが含まれているから仕方ないのかな。森の中の道をトゥクトゥクで走る。猿がいたり、ハンモックで休んでいる人がいたり、日本にはないぼのぼのとした空気に心を奪われる。
アンコールワット

森は突然ひらけると目の前に池が現れて、その池に沿って進んでいくとアンコールワットの入り口が見えてくる。皇居のお堀のような池を渡っていよいよアンコールワットとご対面。赤色の土が確かに熱帯に来たことを思わせる。ぼちぼち歩いてアンコールワットの内部へ。太古の遺跡はメキシコとかエジプトに行かなければ見ることができないと思っていたが、案外近くに存在していた。
アンコールトム

続いてアンコールトムのベイヨンというお寺へ。アンコールトム自体はアンコールワットよりもだいぶ大きいらしい。その中の一つのベイヨンにお邪魔する。岩が多い。遺跡感が強い。ドライバーがnice templeと言っていたけど、外から見たときの荘厳さはアンコールワット以上かもしれない。
タ・プローム

そして最後の遺跡、タ・プロームへ。西門から東門へまっすぐ歩くように言われた。赤土の道をひたすら歩く。その道沿いで地雷の被害者が演奏していたのが記憶から離れない。
小学生の頃、世界の子供達のことを知ろうという授業で、カンボジアには地雷がたくさん埋まっていると聞いた。だからカンボジアは怖い場所というイメージがあったし、行くこともないだろうと思っていた。そんなことを考えていた頃から10年が経ち、こうしてカンボジアにいる自分が不思議だった。
岩が倒壊している場所があって、回り道をして東門に向けて歩く。するといきなり台湾の女性に声をかけられた。トゥクトゥクで一緒に帰りたいらしい。英語が咄嗟に出てこないのを見て、すぐにJapanese?と見抜かれてしまった。困ることはないのでI’m OKとだけ言ってドライバーと交渉してもらう。すごいなあ。僕の知る台湾人はみんな英語が上手(実はバイアス入りまくりで、僕が出会う台湾人は外国に出ている台湾人だから英語ができるのは当たり前)。トゥクトゥクで互いに自己紹介をしながらシェムリアップの街まで戻ってきた。「夜ご飯一緒にどう?」と言われたので7時にまた待ち合わせることにした。
シェムリアップの夜

7時に集合場所へ行ってみたものの、お目当てのお店は休み。彼女はビーガンで、ベジタリアンの店しか行けないらしい。最近(2019年始め)ビーガンという言葉をよく耳にするようになったが、初めてそういう人に出会ったからいろいろ聞いてみたくなる。別のお店へ移動する途中、街が真っ暗になるレベルの停電に遭遇。誰も気にせず、一瞬の沈黙の後に電気なしで活動を再開する。これがカンボジアクオリティなのか、とやけに感心してしまった。
Kor Koというカンボジアのスープとビールで2時間、台湾人と日本人が英語縛りで過ごす夜。日本語と中国語の違いとか、今まで行った国の話とか、なんでビーガンになったのかとか、そんなことを話した幸せな時間だった。
フラフラ一人で歩いている日本人の僕に話しかけてくるくらいだから彼女は好奇心が強く社交的で、メインストリートのPub Streetにある屋台でサソリを食べてみない、と言ってくる。そういうの苦手なんだよなーと思いつつ、ノリの悪い自分も嫌だからトライ。サソリはエビの尻尾のような食感だった。
彼女が日本に来るか、もしくは僕が台湾に行くか。未来の再会を誓った。ちなみに、彼女は30歳くらいで、美しい人だった。
シェムリアップの朝

シェムリアップからバンコクへ移動する日。7時に目覚ましをかけて、1時間くらいダラダラ過ごしてから朝ごはんを食べに行く。プールの隣にあるレストランで、ビュッフェスタイルの朝ごはん。ビュッフェスタイルの朝ごはんは本当に楽しいし、僕の中で旅行の楽しみの大きな部分を占める。得体の知れない果物とか、そうでなくてもその土地らしさを感じさせる料理を食べてみようか、とかこれは食べられなそうだとか葛藤する時間が堪らない。この宿での一番の思い出はrice noodle。中国(昔行った)に始まりシンガポールまで、どこでも米の麺を堪能するチャンスがあっただけに、図らずとも各地のrice noodleを比べることになった。優しい味のrice noodleとマンゴージュースで幸せな朝ごはんでした。
せっかくなので少し散歩に出かけてみる。昨晩の喧騒の気配が少しだけ残るPub Streetを散策。無気力に片付けをしている人やちょっと汚い道を見て、歌舞伎町の朝とそう変わらない匂いを感じる。そして、とりあえずいつも海外に行ったときにそうしているように近くの病院まで歩いてみる。ハノイの病院とさほど変わらなそうな外観。ここで病気になったら大変だろうな、といつも思う。日本以外どこでもそうか。
暑い中散歩してホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウト。お土産にカンボジア式の手拭いをもらう。こういうプレゼントは本当に嬉しい。東南アジアに来たら個人経営のちょっとハイソなホテルに泊まるのがベストなのだろうか。そんなに値段も張らないし、ゆったりとした旅らしい時間の流れる空間だから。
トゥクトゥクに乗って空港へ。自分では北に進んでいるつもりが、実際には北西に進んでいた。この感覚が完璧になれば旅行でも無敵だろうな、とか思いつつ熱帯の風を全身に受ける。熱帯の暑さの中に少しだけある涼しさというか、鋭敏さが好きになってきた頃。田園地帯を抜けて大通りに合流し、シェムリアップ空港に到着。トゥクトゥクとさよならして、空港の中へ。いざ、次の目的地バンコクへ。
まとめ
シェムリアップを個人旅行で、もしくは弾丸旅行で回るという視点から、旅行記をまとめてみました。朝日の昇るアンコールワットも素晴らしいと聞きますし、また行ってみたい場所が増えました。
- 個人手配で回るならトゥクトゥクの運転手と交渉
- アンコールワットは1日でも十分楽しめる
個人手配で回るならトゥクトゥクの運転手と交渉
シェムリアップには公共交通機関というものが全然なくて、観光するには
・自転車を借りる
・ツアーに参加
などの手段を選択しなければなりません。個人で行く上で一番楽なのはツアーに参加してしまうことでしょうが、融通が効かないのとやはり割高です。
そこで個人手配の方にオススメなのは、トゥクトゥクの運転手と交渉してみること。値段は交渉次第ですが、個人ツアーよりは安いですし、完全にマイペースで楽しむことができます。僕は空港からホテルまでが9ドル(定額)、アンコールツアーが20ドルでした。
アンコールワットは1日でも十分楽しめる
正直、アンコールワットだけが見たいのであれば半日もあれば十分だと感じました。シェムリアップの他の観光スポットに行きたいとか、シェムリアップでゆっくりしたいというのでなければ弾丸旅行で行ってしまうのもアリでしょう。
カンボジアのビザ代30ドル、入場料37ドル/1日、ツアー代20ドル程度(2020年現在)と結構なお金が掛かりますが、それに見合うだけの体験ができたと思っています。
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