中国国際航空でバルセロナへ【ヨーロッパ周遊の旅1】

旅行

✔︎ 本記事の内容

・中国国際航空(エアチャイナ)でバルセロナへ
・羽田→北京→バルセロナ

この旅について

2019年3月、2週間でヨーロッパを周遊してきました。訪れた国、場所は次の通りです。

  • スペイン:バルセロナ
  • フランス:パリ、モン・サン・ミシェル
  • スイス:チューリッヒ、ツェルマット
  • イタリア:ミラノ、ベネチア、ローマ
  • オーストリア:ウィーン
  • スロバキア:ブラチスラバ
  • ハンガリー:ブダペスト
  • バチカン市国

バルセロナとローマ・バチカンは一人旅、それ以外は4人で行動しました。基本的に電車移動で、ブダペストローマ間だけ飛行機を使いました。

今回は、中国国際航空で羽田から北京で乗り継いでバルセロナへ向かいます。ヨーロッパというと飛行機代が高いイメージがありますが、中国国際航空(エアチャイナ)は往復で68,300円でした。安かろう悪かろうと思いきや、結構満足のいくフライトでした。

中国国際航空で北京へ

・CA168 HND1930→PEK2230

10日前、東南アジア旅の終わりに訪れた羽田空港。一つの物語の始まりの場所として来るのと終わりとして辿り着くのでは印象が全く異なる。荷物を預けるときの「バルセロナまでお預かりします」という一言がやけに嬉しい。

ヨーロッパに行くことを長く待ち侘びていたが、やはり僕は日本が好きだからこの国を2週間も離れること考えると少し後ろめたい気持ちになる。10日前に出会った阪大生が「行きたくないですよー」と言っていたのも少し納得がいく。10日前にはまた一人旅に出かけたくて仕方なかったというのに、出発前はいつもナーバス。

夜が迫りつつある羽田空港にて

19時には搭乗開始。いつもお世話になっているAirbusの機材を使っていると分かりつつも、どこか不安な中国国際航空。案の定モニターがバグっていて、こんなので大丈夫なのかと不安になりながら離陸の時を待つ。

離陸してからというものの、東京の夜景の綺麗なことにしばし見惚れる。知り慣れた街ということもあるけれど、そういう事実を無視しても美しい街だと思う。レインボーブリッジに東京タワー、都心のビル群。そんな東京の景色をしみじみと目に焼き付けておきたかった。

ところがいきなり乱気流に巻き込まれて、ストンストンと落ちる。恐怖に怯えながらも事前の予想通り左手には東京都心の景色が広がり、僕の住む街も見えてくる。普段こんなところで生きているのか、昨日はこんなところを散歩していたのかなんて思いながら、上空から地元を眺める至福の時間。たまにこういう景色が見えるから飛行機に乗るのが好きなのかもしれない。

クオリティ高めの機内食

離陸直後の乱気流で怯えているというのに、揺れ続けるフライト。揺れが落ち着いて来た頃、富山とか福井のあたりで機内食がやってくる。JapaneseかChineseかと思いきやChicken or Fishだった。Fishは賭けすぎると踏んでChickenを注文。見事な日本食が出てくる。エアチャイナの機内食の評判はあまり良くないみたいだけれど、今日のものに関しては美味しいお弁当だった。ワサビ漬けなんてやたら渋いものも入っているし、チキンも美味しかった。食べ終わる頃にはもう日本を飛び出していて、辛うじて日本海の上にいるくらい。鳥取島根の沖。日本を脱して、精神が旅モードに切り替わった。

食後は映画タイム。モニターが使えないから持ってきたiPadで海街Diaryを観る。画面の中にある日本の景色を回顧しつつ、画面の中にしかなかったヨーロッパの景色が目の前に現れることを楽しみに思う。すると、あと40分で着陸するから体制を整えろというアナウンス。韓国を飛び越えて、中国に入る。下界に見える街灯りに住む人々がどんな暮らしをしているのだろうと考えがち。飛行機に乗る醍醐味の一つかもしれない。

幾度か旋回して、北京の街並みを遠目に眺めつつ着陸。よく見れば車は右側を走っているし、建物も日本とは違う趣。さっきまで東京にいたのにあっという間に異国にやって来てしまった。

今回も東南アジアよろしく沖留め。流石にA330となると大きい。バスに乗ってターミナルに向かい、乗り換えの手続きへ。まずはパスポートコントロール。そのあと噂通り厳しめの荷物検査。カメラパソコンはもちろんのこと、傘、モバイルバッテリー、交換のレンズまで調べられる。持ち物を没収されている日本人も多くいて気の毒。ボディチェックもありえないくらい厳しかった。

こうしてまた出発ゲートに降り立った。まずはWi-Fiのパスワードを入手。ネットに繋がるのはいいのだが、本当にアメリカ系のサービスは何も使えない。困った。

機内食を食べたというのになぜか空腹で、適当な中華料理店に入って麺料理を注文。日本にもありそうな優しい味の中華麺だった。

中国国際航空でバルセロナへ

・CA845 PEK0230→BCN0725

バルセロナ行きは深夜2時半の出発。時差があるから、日本時間だと3時半。なんとか眠気に耐えて、飛行機に乗り込む。

北京バルセロナ線に需要があるのかと思っていたが、乗り込むとほぼ満席の機内。北京までと同じA330だけれども、バルセロナ行きの方が新しくモニターも使えるようで一安心。驚くのも束の間、ここまで耐えてきた眠気が限界を迎える。羽田空港の離陸で怖い思いをしたから離陸の間は眠っていたかったのだが、急にやって来る激しい振動で目が覚めてしまった。飛行機は好きだけれど離陸は怖い。何回乗っても怖い。

それからはひたすら睡眠。1回目の機内食は残念ながら気づかなかった。ただ所々目は覚めるわけで、地図を確認するとウランバートル、バイカル湖、ウラル山脈なんて文字が目に入ったような気がする。日本時間の朝8時くらいにギャレーに置いてあったクッキーを朝ごはんがわりに頂いた。もう随分眠った気がするのに、まだ全行程の1/3くらい。

味のない朝ごはん

そこからもさらに眠って、ヨーロッパに入ったあたりで朝ごはん。Chinese styleを注文したらただのお粥が出て来た。梅干しの一つでも入っていればいいのに。日本じゃないから無理か。この機内食だと評判は悪くなるのも頷ける。

アルプスの朝焼け

雪を身に纏ったアルプス越しに見える朝の空を眺める。ついにヨーロッパにやって来たらしい。気付いた頃には着陸態勢に入るというアナウンス。眠ってばかりいたから12時間もあっという間だった。

計画された都市であることを思わせるバルセロナの街並みを眺めつつのランディング。サグラダファミリアらしき塔も見える。見知らぬ街に飛行機でやって来て、その景色を眺める瞬間はたまらない。これから始まる旅への期待がひたすら高まる。 

見たこともない飛行機に囲まれるバルセロナ・エル・プラット空港。南米からやって来る飛行機もいるみたいで、もはや違う星にでも来てしまった気がしなくもない。

飛行機を降りると早速ヨーロッパのセンスの良さに驚かされる。建物が洗練されているというか、ガラスを使うにしてもどうしてこんなにも差が出るのだろうか。

パスポートコントロールで大きめのスタンプをもらう。Barcelonaの文字。バルセロナにやって来た、ヨーロッパにやって来た。こんなに嬉しいことはない。荷物を整理して、税関を潜っていざバルセロナの街へ。

まとめ

激安の中国国際航空。サービス面は必要最低限ですが、決して悪いことはありません。この値段なら十分満足。しかもANAのマイルも9000マイルほど貯まったので、お得感しかありません。

ただ、中国の会社だからか自己主張の激しい客が多いです。隣の客に安眠を妨げられることもあるので、知り合いと乗るのが良さそうです。

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